中古マンション広告の見方(徒歩所有時間や誇大広告)

日曜日などに良く中古マンションの広告が入っている場合があります。

「徒歩○分」、「最寄り駅は...」このような表記が必ず広告の中にあると思います。

では徒歩所要時間や最寄駅はどのような基準で決められているのでしょうか?

また中古マンションの広告は「表示規約」と「宅建業法」という法に基づいて作成されています。

正しい広告の見方を知っていないと、違反して表示されている誇大広告などに気づかない場合があります。

中古マンションの正しい広告の見方について紹介したいと思います。

徒歩所要時間と最寄り駅の基準

徒歩所要時間

徒歩○分。この時間は80メートルを1分間で歩いた場合の設定で計算し表示しています。

気をつけて頂きたいのが、この徒歩所有時間には信号待ちや歩道橋、地下道などについては一切考慮されていません。

駅やバス停からノンストップで止まらずに歩いた場合の時間です。

ですから現実には中古マンションの広告に表示されている徒歩所要時間に1から2分程加算して考えるようにしてください。

最寄り駅

最寄り駅はそのまま物件から一番近い駅の事をいいます。

しかし広告内容で2駅3駅利用可能、複数駅利用可などと表示されている場合、一番近い駅ではなく急行停車駅などが最寄駅の可能性もありますので駅から物件の距離、所要時間を調べておきましょう。

誇大広告に気づきましょう

誇大広告

必要以上に物件に対して紹介する広告のことです。

中古マンションに関わらず、不動産広告の表示規定で「当社だけ、最高級、激安、完全」などの特定用語が禁止されています。

宅建業法でも確証が取れないものや実際より物件を良いように表現することが禁止されています。

購入希望者も一生に一度(複数の方もおられますが)の大きな買い物のため勉強し目が肥えてきているのですが、

以前に比べれば大変改善されていますが、中には誇大広告になる一歩手前のギリギリの広告を出されている業者もあります。

禁止されている特定用語は、やはり購入者が惹かれてしまうようなものばかりです。

実際に誇大広告と規約に従っている広告を比較すると正しい広告のほうが見劣りしてしまいます。

広告の表示をすべて鵜呑みにせず、自分が「これは!」と思う表現について一度疑問を持つ価値は十分にあります。

売主にとっては自分の物件を少しでも良い物件としてアピールしたいはずですから。

少し注意して広告をみるだけで中古マンションの広告に対する見方が変わると思います。

違反した広告をだしている物件、不動産業者はそれだけで信用に値しないと考えてもいいです。

広告の正しい見方を身につければ、自分の目標としている中古マンションを見つける近道となります。

売出価格について

最後に売り出し価格について少しご説明します。

中古マンションの広告にでている価格は売出価格と呼ばれ、新築マンションの場合は販売価格と呼ばれています。

その違いは販売価格は決定された金額に対して、売出価格は売主側の状況で早く売りたければ安く、余裕のある場合は高く設定された金額となっています。

ですから中古マンションの売出価格には交渉して変動する可能性が十分に残されているということです。

新築の場合は値引きなどはあまり考えられませんが、中古マンションの場合は大いにありえます。

これも大きな中古マンション購入の魅力ではないでしょうか?