住宅金融公庫の融資からフラット35へ

住宅の購入の後、多くの人は住宅ローンの支払いが始まります。住宅ローンといえば以前は住宅金融公庫の融資が一般的に利用されていました。しかし、住宅金融公庫は2007年3月に廃止され、4月から住宅金融支援機構となり、それに伴い利用者への直接融資は原則廃止となりました。住宅金融支援機構の新規の融資は、災害時の住宅復興資金向けなど、例外的な融資のみとなっています。

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現在、住宅ローンの主流となっているのは、フラット35と呼ばれる商品です。フラット35には住宅金融支援機構が民間金融機関の住宅ローンを買い取り機構が証券化する買取型と、提携金融機関が手がける証券化を住宅金融支援機構が保証する保証型があります。仕組みが難しいので、ここでは、一般的な買取型のフラット35の説明をします。フラット35(買取型)の融資は民間金融機関が行います。金利は金融機関によって異なり、平成19年10月時点で返済21年以上は2.95~3.5%、20年以下は2.75~3.4%。金利は固定で、申し込み時の金利ではなく、融資開始時点の金利となります。返済は15~35年で、1年刻み。融資限度額は8千万円で費用の9割が限度です。フラット35を含む借入金(フラット35以外の住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、財形住宅融資など)の合計が、年収400万円未満の人は30%以下、年収400万円以上の人は35%以下という基準があります。申し込み年齢は70歳未満。ただし、親子リレー返済を利用する場合は、70歳以上でも融資が受けられます。住宅の床面積は、一戸建ての場合、70m2以上で、マンションの場合は専有面積30m2以上。床面積の上限はありません。住宅の購入を考えている人は、ローンの金利の動向や融資条件や内容を把握しておきましょう。

住宅を購入する前に

住宅の購入は人生で一番大きな買い物かもしれません。新築物件か中古物件か、購入する価格の設定、ローンの支払い金額、立地条件や環境などさまざまな事を考慮しなければなりません。 きちんと整理をするためにも住宅購入にはどのようなことに注意すべきか、考えてみましょう。

■購入金額や月々支払う額購入にあたっては、住宅ローンを組む人が多いと思いますが、頭金・購入にあたっての諸経費・月々のローン額と支払い終了をいつにするかを決めて支払える額の中から物件を選択しましょう。

■立地条件子どもがいる人は、通う幼稚園や学校がどのくらい離れているかを調べてください。 住宅の近くに学校があるからと安心していると、学校区が違っていて遠くの学校に通わなければならない場合があります。 また、スーパーや病院、バス停の場所も把握しておきましょう。

■新築か中古か新築の場合は、シックハウスの問題があります。 家族にアレルギーがある場合は特に注意が必要なので、使用している接着剤など確認が必要です。 中古物件の場合、築年数やリフォームが必要かなどに気をつけて見学してください。

■一戸建てかマンションか子どもがいる家庭では、下の人に気を使わずにすむ一戸建てやマンションの1階が頭に浮かぶでしょう。 メンテナンスの大変さを考えてマンションを選ぶ場合もあります。

■手間を惜しまない複数の物件を見る、有利な住宅ローンを探す、複数の不動産屋を回るなど住宅購入には時間と手間が必要です。

長年住む一生物の大切な買い物です。 検討を重ね、じっくり選んで賢い買い物にしましょう。

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